ADMIN TITLE LIST

気分は、お座敷テクノ日和

シンセサイザー好きの戯言とかチラシの裏とか

KORG DS-10でKRAFTWERKのDENTAKUをやってみた 其の3

前々回、お話した様に『電卓』は主にオモチャの楽器で奏でられています。
KORG DS-10で、そのオモチャらしさを再現するには、どうすればいいのでしょうか?

KORG DS-10の様な減算タイプと呼ばれるシンセサイザーには、音色を変化する事が出来るフィルター(VCF)が付いています。しかし、『電卓』で使われているBeeGees Rhythm MachineやDubreq Stylophoneにはフィルターが付いておらず、音程が変えられるブザーの様なものです。オモチャですからね。それでも、そのチープな音色の風合いが今でも愛されています。

そこで、KORG DS-10もフィルターに頼る音作りでは無く、オシレーターの機能を活用して音作りをしてみる事にしました。

オシレーターで音色を作る方法をいくつか実演してみたのでご覧ください。


△KORG DS-10 シンセ音作り フィルターを使わない音色変化

最初は、三角波・ノコギリ波・パルス波とオシレーターの波形を切り替えたものです。波形によって音色に違いがあるのが分かると思います。
三角波は、丸みがある音質。
ノコギリ波は、硬い音質。
パルス波は、その中間的な硬さと丸みのある音質。
この音質を基にフィルターで加工するわけですから、波形の選択は音色作りの最初の一歩と言えるのではないでしょうか。

次は、VCO1にVCO2で1オクターブ高い音を加えてみたものです。オルガンに利用される倍音加算方式と呼ばれるものです。
VCO1とVCO2が合わさった時に、パルス波がノコギリ波に近い硬い音質になるのがお分かりになるでしょうか。不協なピッチ合わせによって、金属的な音質も作る事も出来ます。

次は、VCO2の下にあるVCO SYNC機能を使ったもの。一般にオシレーターシンクと呼ばれるものです。
これは、ちょっと説明が面倒なのですが・・・オシレーター2の波形をオシレーター1の周期で強制的に周期の最初の位置に戻す事によって、オシレーター2の波形を複雑に変化させます。って、分かりますか・・・。
まあ、ギラギラした鋭い音を作る事が出来る機能といった感じで覚えておくと便利です。

次は、パッチ・パネルでVCO2の出力をVCO1 PITCH INに接続してモジュレーションさせる方法です。デジタル・シンセサイザーで利用される事が多くなった、FM(周波数)変調方式と呼ばれるものです。
VCO2の音でVCO1のピッチを動かすわけですが、入力の度合いやピッチの比率によって、さまざまに複雑に波形を変化させて、硬い音や金属的な音質まで作る事が出来ます。さらに詳しい事は・・・Wikipediaをお読み下さい・・・汗・・・。

おいおい、説明もろくに出来ないのにダラダラ書いてんじゃねーよ!っと怒られそうですが、オシレーターの段階で色々と音質を変化させる方法があるという事を知って頂ければ幸いと思いまして・・・汗、汗・・・。

一つ一つのパーツをパズルの様に組み合わせて音を作るシンセの楽しみ。知識よりニュアンス、その音が気持ち良いかどうかが重要だと思います。その組合せかたの方法が分かれば十分だと思います(なんて言い訳して)。

さてさて、話を『電卓』に戻して・・・。

三角波・ノコギリ波・パルス波では、パルス波がファミコンの様な可愛らしいトイ・サウンドがしますね。ただ、そのままでは『電卓』のBeeGees Rhythm Machineの音より若干丸すぎるので、先程のVCO2で1オクターブ高い音を加えて音を硬くする事にしました。(なんで、本格的なアナログシンセ・サウンドが出せるDS-10で最初にチープな音作りで一生懸命苦労しているのか・・・悲・・・)

ピ・ポ・ピロリロリ〜ンという電卓の効果音は、先程のFM変調で音に不安定感を与えて、パッチ・パネルにあるMG WAVE OUTのパスル波で動きを与えています。

「ボクハオンガクカ」のボイスは、MacのiSpeechというソフトを使いました。他のスピーチソフトも色々試してみましたが、iSpeechが一番安定が良く、かな漢字混在の日本語も間違えずに読み上げてくれて、なにより喋るスピードをコントロール出来るのが便利です。

今回、一番苦労したのが曲とボイスを合わせる作業でした。
リズムに合う様に言葉の節を波形ソフトで切り詰めたり。なんで、本格的なアナログシンセ・サウンドが出せるDS-10で最初にこんな事で苦労しているのか・・・悲、悲・・・な作業でした・・・。

そんなこんなで完成した『電卓』お聞きください♪


△Kraftwerk DENTAKU _ Play on KORG DS-10


完成すれば出来の悪い子でも可愛い我が子。苦労も忘れて嬉しいものです。
説明とは程遠い言葉足らずの駄文乱文となってしまいましたが、ニュアンスを近づける音作りの過程がなんとなくでも分かって頂ければ、お読み頂いている方の多少のお役にたったならば幸いに思います。

関連リンク:
KORG DS-10(Amazon.co.jp 限定販売)
Wikipedia シンセサイザー
Wikipedia アナログシンセサイザー
Wikipedia FM音源
iSpeech(Mac OSX 日本語スピーチソフト)





はじめまして

このソフトを買おうか迷ってるのですが、
PCに作った曲を送れるのでしょうか

それとも無理やり録音しているのでしょうか。。

良かったらお答えお願いします><
【2008/08/24 00:20】 URL | kuma #-[ 編集]
kumaさん、こんにちは。

残念ながらPCに曲のデータは送る事は出来ません。
DSのイヤホン出力からケーブルでPCのマイク入力やオーディオインターフェイスを介して録音する事になります。

PCで再現出来るソフトシンセは別にして、普通の楽器はその様にして録音しているので、無理矢理というわけでもありませんよ。

そのあたりも近々に記事にしますね。

今後とも、よろしくお願いいたします。
【2008/08/24 01:18】 URL | お座敷テクノ #9C8laFnU[ 編集]
なるほど〜
僕もオーディオインターフェイス持ってるので
自分の楽器の演奏重ねたりできておもしろそうですね!

丁寧なお返事ありがとうございます><
【2008/08/24 11:14】 URL | kuma #-[ 編集]














管理者にだけ表示を許可する


| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2009 気分は、お座敷テクノ日和, All rights reserved.
FC2ブログ